今回は夫の話です。
昨日、夫のとある症状がなかなか改善しないので「内視鏡検査」をした結果わかった病名…
「食道アカラシア」のことについて記録したいと思います。
食道アカラシアって?
食道アカラシアの原因は解明されていないが、食道周辺の筋肉の神経の変形・減少が1つの原因と言われる。食道と胃のつなぎ目の筋肉が広がらなくなり、まざまな症状が生じてしまう。食道アカラシアは10万人に1人の割合で存在するとされている。発症年齢や男女差はない。症状としては、飲み込みにくい、喉の違和感、食後の胸の下方の痛み、嘔吐など。軽症の場合は異常がないと診断されることが多い。さらに、食道疾患を専門とする医師以外ではあまり知られていない病気。
こんな感じで胃の手前の食道がキュッとなって物が通らくなる。
改めてみると「これじゃん!」っていう症状なのですが、ここまでわかるのに随分時間がかかってしまいました。
夫の症状から発見までの詳細を下記に残します。
夫の体に異変…
夫が2020年頃、約2年程前から
食事中のしゃっくりからはじまり、胸やけのようなギュッと締め付けられるような痛さで食事も進まず…
現在は固形物・液体問わず飲み込みにくくなり、飲み込めないと逆流して嘔吐。
夜は咳とコポコポとのどが鳴りつづける。
半年程前に近くの消化器内科にかかり「ストレス性の胃酸過多」と診断されました。
診断の際は内視鏡検査は無しで、胃酸を抑える薬と漢方薬を処方されました。
ストレスも要因のひとつなのか?
異変から病院に行くまでに時間がかかったのには理由がありました。
2020年に入ってから仕事の関係で引っ越し、その後同年に転職活動・入籍・新居の検討と盛り沢山。
2021年には引っ越し・転職をして新しい職場に慣れるまで…を考えてもこの2年はいろいろ詰め込み放題の怒涛の2年。
引っ越しが落ち着いて、新しい職場に行くようになってから慢性的に症状が出るようになりました。
- しゃっくりはなくなったが、食道から胃に飲み込んだものが落ちない。(時間帯問わず)
- 飲み込んだものが胃に落ちないと嘔吐する。または泡を嘔吐。
- 炭酸飲料を飲むと嘔吐する。(ビール飲めなくなる)
- 就寝中に咳が出る
- 就寝中に食道からの気泡でのどが鳴る
直接的に関係するかは不明ですが、仕事が多忙になるとひどく症状が出ているような気がします。
残業等がないときは比較的落ち着いている日もありますが、1日1回は必ず症状(特に飲み込んだものが落ちない症状)がでています。
少しでも改善したくて
就寝中の症状が徐々に出てきたので、二人とも寝不足になる日も。
ここでやっと2021年7月、消化器内科を受診することになります。
「ストレス性の胃酸過多」と診断されてから
薬を飲んで4か月くらい経つも、症状に変化がない。
でもストレス性って言われたら長期戦覚悟です。
就寝中の咳の症状は逆流性食道炎の症状にもあるようだったので、改善策として「枕を高くする」を実践。
傾斜枕の購入も検討したり、YOUTUBEで整体院の傾斜枕の作り方をみたりしました。
就寝時は少し改善されたかなー?と思うのもつかの間、それでもやっぱり寝不足の日が続く日も。
私が胃炎や逆流性食道炎になったときは、処方された薬を飲んで1か月しないくらいで落ち着いたはず…
少しは改善されてもいいんじゃないか?
そこで
消化器内科にもっと強くて内視鏡をしてくれる病院を探してみたら?
と提案します。
それでもやっぱり内視鏡はしない
かかりつけの病院は
「ストレス性だから内視鏡しても診断は変わらない」
「ガンの可能性もないし内視鏡はしなくても大丈夫でしょう」
ガンの可能性は心配しましたが、ガンの場合は一定の症状が続くため、夫のように症状に波がある場合は可能性は低いようです。(可能性はほぼないらしい)
口コミが良い消化器内科を探し問い合わせをしてみるも
「現在通っている病院でストレス性と判断されたのなら、こちらでも同じ診断になり、内視鏡は希望するなら」
と言われてしまい、夫としてもかかりつけ医のほうが安心できるのか結局もう少し様子をみようとなりました。
「ストレス性」と診断されているので、本人が望むなら…とその場は承諾。
内視鏡はせず、いつも通りのお薬で日々の辛そうな夫を見守る…。
気づくと2021年もおわり、2022年へと年が明けるのでした。
いやいや、やっぱり内視鏡してみよう
2022年1月、夫の気持ちを動かす事件が…。
それは、車内で嘔吐事件
私は妊娠6か月になり安定してきました。
現状旅行は難しいので動けるうちにビーチコーミングの旅へと出るのでした。(後日詳細は更新)
それ(嘔吐)が起こったのは目的地へ向かう高速道路を運転中のこと。
小腹がすいた夫は運転しながらおにぎりを食べていました。
しばらくすると…
夫「ごめん…どうしよう、吐きそう」
慌ててビーチコーミングで使う小さいビニール袋を2重にして用意します。
私「ハンドルは任せて!とにかくアクセルだけ頑張って調整してね!」
私の前職がハンドルを代わりに握ることがある職業だったので、意外と冷静でした。
吐きたくないであろう夫、ギリギリまでハンドル握ってましたが、すぐにその時はきました。
無事に「おろろ~」と嘔吐。
私「あ、ちょっとアクセル緩めてねー。そのまま一定にしてねー。」(意外と冷静に対処できた)
夫はスッキリしたようで無事に目的地に到着することができました。
本人は車内嘔吐に大変ショックを受けてしまったようで
後日、病院へ行った際に内視鏡の予約を取って帰宅しました。
病名「食道アカラシア」
2022年2月5日の朝一番 夫、内視鏡検査により「食道アカラシア」の診断結果が出ました。
冒頭に述べた内容を夫からは説明されました。
特に食道アカラシアは「固形・液体ともにつまりやすい特徴がある」らしい。
医師からは「いままでの薬は意味がなかった」と謝罪。
なにぶん解明されていない病気なので、なんの薬が効くのかがわからないようですが、、
新しく、食道周辺の変形した筋肉の血圧を和らげ食道を広げる薬を処方されたようです。
当の本人は胃カメラが辛すぎたこと、人前でえずいてしまったことにプライドがずたぼろになった様子。
しかし、医師曰く「胃カメラをすることで食道が強制的に開通、その拍子にそのまま治る人もいる」そう。
やってよかったよ…お疲れ様、夫よ。
そのあとスシローでお腹を満たしましたが、食欲がだいぶ出てきたようで、そのまま夕食まで吐くこともなく過ごすことができました。
今後の体調回復に期待です。
さいごに…
病名がわかり、心配していた親族へ報告をしました。
義母や私の親も言っておりましたが「それでもまだ続くようなら、専門医や大きな病院でみてもらうこと」
かかりつけ医にそのまま診てもらいたい気持ちもわかります。
が、今回の症状は医師の経験や知識量で発見の有無が変わる場合もあります。
同じ消化器内科でも、「まずは内視鏡から」と掲げる病院も多くありました。
ストレスからくる病気ならなおさら自分の中がどうなってるか、見ておいたほうがいいかもしれません。
今の辛い日々が改善できますように…。
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