手術後3日目は徐々に体調も回復。
この日は、退院前の先生からのお話があったので、お話の内容を重点的にまとめます。
3日目の生活
3日目になると、飲み込むときの痛さもほとんど無くなり、かなり体調が回復しました。
まだ少し痛むことはあっても時折で、普段通りの生活ができそうな気配を感じました。
▶ 8:00 朝食
- 全粥
- 味噌汁
- ほうれん草の卵とじ
- ブロッコリーサラダ 胡麻ドレッシング
- フルーツ桃缶
- タカナシ牛乳
この日の食事は、三分粥からお粥へランクアップしていました!
昨日の三分粥はあまり食べている気がしなくて、正直なところイマイチ。
お粥がとても美味しく感じます!(感動)
看護師さんから軽くお話があり、予定通り退院できそうとのこと。
今から退院が待ち遠しくなりました。
午後に先生とお話をして退院日が確定します。
▶ 12:00 昼食
記録し忘れてしまいましたが、昼食もお粥でした。
▶ 先生のお話
経過は良好。
退院日は予定通り明日、退院です!
詳しい話の内容は下記項目でまとめます!
▶ 18:00 夕食・シャワー
- 全粥
- 鯛味噌(おかゆ用)
- 豆腐ステーキ
- キャベツの炒め物
- フルーツ甘夏
この1日は先生とお話以外、特別なことはなく、穏やかな1日となりました。
先生からのお話
退院前の先生からのお話をまとめると…
上記のポイントが話の内容です。
詳しくは、下記に記載します。
アカラシアの症状と手術について
- 食道が芋虫のように動いて、食べたものを下に押し出すような動き(ぜんどう運動)があるが、それが機能してない。
今回の手術では、この原因を治すことはできていない。
- 食道と胃の中間地点(名前は忘れた)部分がしぼんでる。通常は萎んだり開いたりを繰り返しているが、内視鏡で見たら一向に開かなかった。
今回の手術で、食道の周りにある2層の筋肉を裂くような手術をした。
胃カメラを二つ使用して、一つは食道の途中から筋層に入るトンネルを作り(青い液体を入れて、筋層をふくらませる。膨らませたところを内視鏡で切っていく。)、トンネルから筋層を切って食道と胃の中間地点付近まで、筋層を裂くようなイメージ。
もう一つの胃カメラは食道まで行って、一つ目のカメラが正しい位置を切っているかの確認(一つ目のカメラが光っているため、二つ目のカメラで位置を把握できる)。
一つ目のカメラで作ったトンネルの入り口は傷が治ると自動で外れるクリップをしている。
※クリップは飛行機に乗れなくなったりするようなものでは無い。2ヶ月後の検診でも、残ってる場合もある。
この手術により、食道と胃の中間地点締め付けが弱くなり、2の症状は緩和された。しかし、食道と胃の中間地点には開いたり閉じたりすることで、胃のものを食道に戻さないような働きがある。この働きも弱くなっているため、胃酸逆流等が起こりやすくなる。
また、ひとたび食道と胃の中間地点が詰まってしまうと(筍やわかめ等、繊維系のものは危険。また、麺類も噛まずに飲み込めてしまうので要注意)1の原因が治療できないため、上から押し出すような働きが無く、詰まりっぱなしになってしまう可能性もある。現状、胃に落とす働きは重力のみとなるので、食べてすぐ寝たりするのはNG。
対処法について
- 暴飲暴食を控える
- ちゃんと噛む
- 食後は横にならない
- 退院後1週間はアルコール禁止
再発の可能性もあるので、まずは上記のことをしっかりと守ること!
今後について
- 2か月検診(食道の内圧検査、バリウム等)
- その後、1年ごとに検診
定期健診を続けながら経過を確認し、食道アカラシアにより働かなくなった機能と付き合っていくということが必要。
以上が先生から伝えられた内容です。
退院日
退院日当日、母が迎えに来てくれました。
術後の体の具合や、荷物・帰路が長距離というのもあったので付き添いは心強かったです。
▶ 8:00 朝食
- 米飯
- チリビーンズ
- ボイル野菜サラダ ノンオイルサウザンドレッシング
- フルーツカクテル缶
- タカナシ牛乳
退院日最後の食事は「一般常食」になり、ついにお粥でもない、通常の白米を食べることできました!
こちらも、問題なく完食。
▶ 10:00 退院
手続きを終え、母と合流し帰路に着きます。
到着はお昼時になるので、チョイスした昼食は…「マクドナルド」。
入院中、健康食の毎日だったのにここにきてジャンキー食まっしぐら。
▶ 12:30頃 帰宅
久しぶりの我が家。
1週間見ないうちに娘が大きくなっていることにびっくりしました。
離れて分かった我が家のありがたみを痛感しながら、バーガーを頬張るのでした。
帰宅後、胸の痛みはまだわずかに残りますが、問題なし。
薬も1日1錠の飲み薬を処方され、忘れないように飲まなければなりません。
今後は定期検診のため通院することになります。
次回は2か月後(8月中旬)、再発の可能性もあり不安もありますが、経過が楽しみです。
食道アカラシア入院生活まとめ
- 心の準備をしておく
- 手術前の食事は美味しいものを食べておく
- 手術後は痛みと吐き気があるが、術後3日目までに徐々に楽になる
- 食道の異常が完治したというわけではない
- 今後の生活に注意すること
- 食べたものがちゃんと胃に落ちていく!←重要
夫の入院生活が無事に終了しました。
夫は初めての入院・手術、中のは1か月の我が子とふたりきり。
お互いに不安な部分はありましたが乗り越えることができたので、良い経験になりました。
今回の話を実際に夫から聞いた時の第一声は「え!治ってないの??」でした。
食道アカラシアがもたらす異常は「食道の収縮」のみではなく、食道の動きの低下やそこから発生してしまうであろう胃酸の逆流等、油断はできないということです。
せっかく手術を終えたのに…完全体じゃなないなんて、一生付き合っていかなければならないの?と不安がよぎりました。
ただ、その不安は一時のもので、術後のいつもの生活が始まり、以前のように吐き戻しや夜中のつらそうなゲップ、咳も治まり食道アカラシアになる前の生活に戻ったように思います。
あとはとにかく再発しないように(と、いっても原因がわからないのだけど)、夫を見守っていきたいです。
次回は、2か月後(8月中旬)の定期検診結果のご報告をさせていただきます!
コメント