タンブルしようぜ!石を磨く「ロックタンブリング」超入門編

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石を磨く
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拾ってきた黒瑪瑙を磨くぞ!と、耐水ペーパーで一生懸命磨いていると、腕が痛い。

とにかく硬いんです。

第一回目に挑戦した石と全然違うんです。

石についている深めの傷や汚れがほんっとうに落ちにくい…というより落ちないような気がしました。

(前回のは石英だと思ったけど、もしかしたら石英じゃない?ちょっと柔らかい石…?)

腱鞘炎になりそうなので、別の研磨方法がないかを調べることにしました。

今回は入門編ということで、これから始めるタンブルにむけての「はじまり」から「事前知識」の記録を残します。

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鉱物の硬さ「モース硬度」って?

ちょこちょこ出てくる「硬度」のお話。

覚書も兼ねて、少し触れておこうと思います。

モース硬度とは?…一言でいうと「鉱物の硬さ」(割れやすさではないので注意!)
「鉱物同士でひっかき合わせたときの傷のつきやすさ」で硬さが決まります。
フリードリッヒ・モースさんが考えたので、モースと名づけられました。

モース硬度表

ざっくりでも頭の中に入れておきたい硬度表。

硬度が把握できるようになれば、タンブリングを行う際に混ぜてはいけない石を選べます。

数値の大きな鉱物が、数値の小さな鉱物にぶつかると傷をつけるように、タンブリングの際に混合させてしまうと、柔らかな鉱物からどんどん摩耗させてしまうということになり兼ねません!

(以下、Wikipediaより一部引用)

モース硬度
硬度標準鉱物化学式該当する主な鉱物説明
1滑石Mg3(Si4O10)(OH)2タルク(滑石)最も軟らかい鉱物。指の爪で簡単に傷をつけることができる。
2石膏CaSO4·H2Oアンバー(琥珀)指の爪で傷つけることができる。
3方解石CaCO3セレスタイト(天青石)硬貨でこするとなんとか傷をつけることができる。
4蛍石CaF2クリソコラ(珪孔雀石)ナイフで簡単に傷をつけることができる。
5燐灰石Ca5(PO4)3(F,OH)ラピスラズリ(瑠璃)ナイフでなんとか傷をつけることができる。
6正長石KAlSi3O8ネフライト(軟玉)ナイフで傷をつけることができず、刃が痛む。
7石英SiO2アゲート(瑪瑙)
カルセドニー(玉髄)
ガラスや鋼鉄などに傷をつけることができる。
8トパーズAl2SiO4(F,OH)スピネル(尖晶石)石英に傷をつけることができる。
9コランダムAl2O3サファイア(青玉)
ルビー(紅玉)
石英にもトパーズにも傷をつけることができる。
10ダイヤモンドCダイヤモンド(金剛石)地球上の鉱物の中でもっとも硬く、
コランダムにも傷をつけることができる。
修正モース硬度

修正モース硬度は、10段階をさらに細かく15段階の数値で示される尺度です。

新モース硬度ともいわれます。

修正
モース硬度
モース硬度標準鉱物名
1510ダイヤモンド(金剛石)
14ボロンカーバイト(炭化ホウ素)
13シリコンカーバイト(炭化ケイ素)
129ヒューズアルミナ(溶融アルミナ)
11ヒューズジルコニア(溶融ジルコニア)
10ガーネット(柘榴石)
98トパース(黄玉)
87クォーツ(石英)
7シリカガラス(溶融石英)
66オーソクレース(正長石)
55アパタイト(燐灰石)
44フローライト(蛍石)
33カルサイト(方解石)
22ジプサム(石膏)
11タルク(滑石)
身近なモース硬度
モース硬度
2.5人間の爪、象牙、琥珀
3.5銅製硬貨
4.5釘(木工用)
5ガラス
5.5ナイフの刃
6永久歯のエナメル質
7.5鋼鉄のやすり

瑪瑙のモース硬度は「6.5~7」ガラスを傷つけることができるくらいの硬さです。

耐水ペーパーに使用されているのは炭化ケイ素(シリコンカーバイト)が使用されており、最高硬度の「10」に該当します。(修正モース硬度は「13」に該当)

瑪瑙も削れないわけではないのですが、なにせ動力は人力。

力の入れ方に差も出てくるし、時間もかかる。

削れたかを判断するための「目」も必要になってくるんですが、手の疲労感でだんだんよくわからなくなってくるんですよね!(疲れたからもういいやと諦め気味になる…悪い癖)

バレル研磨機との出会い

「あ~、瑪瑙って硬いのね」と硬度表を見ながら納得しつつも、人力だと手間がかかりすぎるし、仕上がりもイマイチになってしまう。

そう思い、ひたすらネット検索で石の研磨法を探しました。

そんな時、ルーターでの研磨も検討しながらamazonさんの商品提案をみていると…、

「なんだろう、この筒みたいなやつ…」

出てきたのがこちら▼

こ、これは!1回でたくさん磨けるじゃないか!

海にもまれた石ころたちのように、この機械が磨いてくれるということか!

と、世の中にバレル研磨機があることをここで知るのでした。

ただこの時点では、画像のように金属の球を入れて一緒に回すべきなのか、何が必要なのかが一切わからず途方に暮れることになります。

ロックタンブラーさんとの出会い

家庭でバレル研磨を使用している方は少ないようで、検索してもなかなか知りたい情報は出てきません。

ちらほら検索に引っかかるのは自動車部品や古銭等の「金属磨き」として使用している方々のブログ。

いろいろなサイトからかき集めた情報をまとめると、どうやら「研磨剤(粉末)」「研磨石(メディア)」と仕上げの磨きや洗浄をするための「コンパウンド」が必要になるということでした。

しかし、そもそもどれを買ったらいいかも、どこで買ったらいいかもわからず途方に暮れていると…

「そういえば、インスタ始めたんだった…」と気づき、早速石を研磨している人たちを探してみました。

そこで出会ったのがロックタンブリング ファン(通称 ロック)さんです!

本場のアメリカから機材を取り寄せて、さまざまな研磨の実験を行っている方へたどり着き、基本の手順や準備した方が良いものを教えていただくことができたのです。

まとめ

超入門編では、「モース硬度」と「出会い」についてまとめてみました。

ここまでで分かったことは…

  • 石にも硬さがある!
  • ロックタンブリングはまだ主流になっていない
  • ロックタンブリングは1回でたくさん磨ける⁉
  • ロックタンブリングは意外と準備するものが多い⁉

きっと几帳面な方などはペーパーの手磨きでも、うまく時間をかけて磨き続けることができると思います。

なにより私がずぼらで大雑把なめんどくさがり屋なので、もう少し手間を省けやしないかと電動の力に頼ろうとしているわけです(笑)

たくさん拾ってきちゃった石をいかに効率よく磨けるか…でもどうしたらいいかわからない…、私自身が知りたかったことを調べてみても分からなかった、そんなロックタンブリングの記録を残しておこうと思います。

これから始めてみようかな?と思う方に少しでもお役に立てれば幸いです。

また、ロックさんは「ロックタンブリングの輪」を広げようとなさっているので、今回のまとめで輪が広がればいいな~と願います…。

さて!私の前置きが長くなってしまいましたが、次回に肝心の準備するものや手順をまとめちゃいます!

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