タンブルしようぜ!石を磨く「ロックタンブリング」実践編

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石を磨く
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機材や研磨剤が一通り揃い、ついにタンブルするときがやってきました。

今回の記事では、手順に沿って残しておいた記録を記載していきます。

細かな手順や用意するものは前回記事にまとめてあるのでそちらを参考にしてください!

▼前回の記事、タンブルの手順と用意するものはこちら▼

▼超入門編、モース硬度とロックタンブラー様との出会いはこちら▼

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「ロックタンブリング」をやってみた!

2022年12月

娘のお昼寝時間がだいたい決まった時間になり、数時間程は眠ってくれるようになったので、この機を逃すまいと下準備を開始。

初めてのロックタンブリングは「これやったらやったらどうなるの?」目的に行います。

タンブルの準備として、前もって成形した方が仕上がりが美しくなるとはわかっているものの、個人的な趣向としては原石感を残したいのです。

奇形だとだめよ~、とか、穴や溝があったらだめよ~、と注意事項ではなんとなく書いてありましたが「あったらどうなるのか」を知らずにやると後々困りそうなので、最初からやってみたいと思います。

なので、今回は拾ったまま!そのままの状態でタンブルしていきます。

■研磨開始前の石たち■

※クリックで拡大※

ステップ1

開始石の量
(前ステップ差)
番手と量メディアの量
(総量)
終了メモ
12/11 9:30488g#60 大匙1 19g
#80 大匙1 17.5g
12/16 9:30バレルⒶ 茨城の黒瑪瑙
841g#60 大匙1.5 29g
#80 大匙1.5 27g
バレルⒷ 野比海岸・茨城の石

6日間、回転させてフタを開けてみるとドロッとした中身になっていました。

バケツの上にザルを置き、ザルの中へそのまま流し入れます。

洗い流してみると艶やかな石たちが出てきます。

もうピカピカに!?と思いましたが、濡れているからきれいに見えるだけでした。

それでも、タンブルする前の濡れている状態とはまた違い、ムラのない濡れ方へ変わっていました。

乾いてみると▼のような状態に。

タンブル前の写真と比べるとかなり変化していることが分かります。

黒瑪瑙の経年変化で付着した白い部分も大部分が剝がれ黒い本来の姿が見えるようになりました。

クラックや穴も目立ちますが、今回はこのまま進めていきます。

石は全体的に小さくなったので、バレル内に余裕ができました。

黒瑪瑙はバレルの半分強しか入れてなかったので、もっと入れればよかったと後悔しました。

※クリックで拡大※

ステップ2

開始石の量
(前ステップ差)
番手と量メディアの量
(前ステップ差)
(総量)
終了メモ
12/21 9:20451g
(-37g)
#150 大匙1 18g
#220 大匙1 15g
55g
(+55g)
(506g)
12/27 9:30バレルⒶ
メディア追加
762g
(-79g)
#150 大匙1.5 27g
#220 大匙1.5 22g
バレルⒷ
※行方不明あり
※手磨き・消失各1個

※行方不明⇒洗浄後の待機中ににゃんこたちに遊ばれ、1つ行方不明に。
※手磨き・消失各1個⇒#150・#220で手磨き/小さすぎたため削られて消失しました。

バレルⒶは、ちょっとスカスカになってきたので、ステップ2からはセラミックメディアを入れます。

メディアの量はもとの石の量と同じくらいを入れてみました。(おそらくg数は関係なく、石同士の隙間がなくなるくらいの量をいれるのが良いと思います。)

粗目の研磨剤なので石もどんどん小さくなっていきます。

1つもともと小さかったものが消失し、もう1つ高度の低そうな小さな石もどんどん削れて一回り以上小さくなってしまったので手磨きへ変更します。

※クリックで拡大※

ステップ3

開始石の量
(前ステップ差)
番手と量メディアの量
(前ステップ差)
(総量)
終了メモ
1/5 10:00423g
(-28g)
#600 大匙2 30g137g
(+82g)
(560g)
1/10 9:30バレルⒶ 
メディア追加
659g
(-103g)
#600 大匙3 45g101g
(+101g)
(760g)
バレルⒷ
メディア追加
※行方不明発見・1個手磨き

※行方不明の石、発見!
※1個手磨き⇒#600で手磨き

用事があったので5日間でタンブル終了。

前ステップで、1個消失したので石の量の減りが多めです。

細かな傷や穴はあらかた削り落ちたようで、深めの傷だけが残りました。

表面もとても滑らかになり、スベスベとした表面に変わってきています。

このあたりから、表面の滑らかさがでてきたせいか、クラック部とそうでない部分の差がはっきりと分かるようになりました。

※クリックで拡大※

ステップ4

開始石の量
(前ステップ差)
番手と量メディアの量
(前ステップ差)
(総量)
終了メモ
1/11 9:50409g
(-14g)
#3000 大匙2 20g160g
(+23g)
(569g)
1/17 9:00バレルⒶ
メディア追加
596g
(-63g)
#3000 大匙3 30g157g
(+56g)
(753g)
バレルⒷ
メディア追加
※1個手磨き

※1個手磨き⇒#3000で手磨き

6日間でタンブル終了。

さあ!ブログに記録しよう!そんなとき、大変なことに気が付きました。

ステップ4のタンブル後写真を撮り忘れてるー⁉

ロックさんへの仕上がり報告で、取り急ぎ撮った写真しか保存されていない…。

ごめんなさい、すごく重要なステップの結果はまとめてご覧ください。

▼バレルⒶ さすが黒瑪瑙!硬度に見合った艶がみられます。

▼バレルⒷ こちらは硬度がある部分はある程度艶が出ていますが、やはり粘質があるせいか輝きはうっすら、またはほとんどありません。

超鏡面仕上げと洗浄

開始石の量
(前ステップ差)
番手と量メディアの量
(総量)
終了メモ
1/24 12:301/24 13:10バレルⒶⒷ
水のみでタンブル
ハブラシ洗浄
1/24 13:20400.5g
(-8.5g)
#9800 大匙1 15ml164g
(+4g)
(565g)
2/6 9:30バレルⒶ
メディア少し追加
588g
(-8g)
#9800 大匙2 30ml152g
(+3g)
(740g)
バレルⒷ
メディア少し追加
※石戻し 
2/6 10:00未計量FX-06 2.5g未計量2/6 11:00バレルⒶ 洗浄
FX-06 5gバレルⒷ 洗浄

※石戻し⇒手磨きの石を戻して一緒に鏡面仕上げをします。

ステップ4で思ったような艶が出ず、ロックさんに相談したところ

  • 石とバレルの洗浄は念入りにすれば失敗が少ない(各工程でしっかり)
  • 「超鏡面コンパウンド」

さっそく私のズボラさが…そうです「洗浄はしっかり」なんて初期手順で確認していたよね⁉

ちゃんと流しておけばそれでいい…そうじゃなかった。

「残らず落としましょう」ということですよね。

今更ですが、水だけでタンブル+歯ブラシでしっかり洗浄を行いました。

そして、勧められた「超鏡面仕上げコンパウンド」これは、効き目が抜群。

細めの研磨剤を使う時は時間をかけてじっくり研磨するといいとのことで、今回は2週間タンブルしました。

しかし、セラミックメディアをものすごい少量追加しているけれど、私は何を考えて少量入れたのだろうか…?記憶にありません(笑)

※クリックで拡大※

ご覧いただけたでしょうか?

ステップ4とは全く違う美しさです。

バレルⒷに関しては、諦めかけていたのですが、8~9割ほどの石に艶が出ました。

艶の出ない石は粘質系の石です。

やはり硬ければ硬いほど艶がはっきりと出ますね。

バレルⒶの結果▼(インスタグラムより)

バレルⒷの結果▼(インスタグラムより)

最後の画像、謎の圧迫痕が…これは一体⁉

輝きの比較はこちら▼(インスタグラムより)

初挑戦タンブルのまとめと反省点

2022年12月11日から開始して終了が年をまたぎ、2023年2月6日となり約2か月かかりました。

なかなか時間が取れないことから、思っていた以上に時間がかかってしまいました。

一部画像にて、タンブル後の比較をしてみましょう!

バレルⒶ▼

バレルⒷ▼(5段目一番右の小さい石が消失/左から3番目が途中、手磨きした石)

バレルⒶの変化はばっちり!ツヤツヤピカピカになりました!

穴やくぼみはやはりそこまで艶は出ず、曇ったようになっています。

バレルⒷは少々見づらいですが、初期と比べると艶が出ているのが分かります。

鉱物が混ざり合う石はテカりにムラがでました。(インスタグラムよりの画像でみれます。)

≪ まとめ ≫
  • 硬度が同じもの同士でタンブルした方が均等に艶が出る。(基本)
  • 溝やくぼみ・穴などの奇形は、さらにひどくなったり、埋もれたりする可能性がある。
  • 仕上がりを良くするのであれば、やはり成形が必要。
  • 傾向を把握すれば、原石感を残すことは可能。
≪ 反省点 ≫
  • ステップ1~3(下地重要)を7~10日間は回す。
    (内側が円筒なのでオクタゴンタイプよりも時間をかけたほうが良い Byロックさん)
  • 次回から水量も記録する。
  • 記録の抜けに気を付ける。
  • 写真の撮り忘れをしない。
  • 猫たちにいたずらされないように保管する。

■結果一覧■

開始石の量
(前ステップ差)
番手と量メディアの量
(前ステップ差)
(総量)
終了
12/11 9:30488g#60 大匙1 19g
#80 大匙1 17.5g
12/16 9:30バレルⒶ 
茨城の黒瑪瑙
841g#60 大匙1.5 29g
#80 大匙1.5 27g
バレルⒷ 
野比海岸・茨城の石
12/21 9:20451g
(-37g)
#150 大匙1 18g
#220 大匙1 15g
55g
(+55g)
(506g)
12/27 9:30バレルⒶ
メディア追加
762g
(-79g)
#150 大匙1.5 27g
#220 大匙1.5 22g
バレルⒷ
※行方不明あり
※手磨き・消失各1個
1/5 10:00423g
(-28g)
#600 大匙2 30g137g
(+82g)
(560g)
1/10 9:30バレルⒶ
メディア追加
659g
(-103g)
#600 大匙3 45g101g
(+101g)
(760g)
バレルⒷ
メディア追加
※行方不明発見・1個手磨き
1/11 9:50409g
(-14g)
#3000 大匙2 20g160g
(+23g)
(569g)
1/17 9:00バレルⒶ
メディア追加
596g
(-63g)
#3000 大匙3 30g157g
(+56g)
(753g)
バレルⒷ
メディア追加
※1個手磨き
1/24 12:301/24 13:10バレルⒶⒷ
水のみでタンブル
ハブラシ洗浄
1/24 13:20400.5g
(-8.5g)
#9800 大匙1 15ml164g
(+4g)
(565g)
2/6 9:30バレルⒶ
メディア少し追加
588g
(-8g)
#9800 大匙2 30ml152g
(+3g)
(740g)
バレルⒷ
メディア少し追加
※石戻し
2/6 10:00未計量FX-06 2.5g未計量2/6 11:00バレルⒶ 洗浄
FX-06 5gバレルⒷ 洗浄
≪ 疑問点 ≫
  • セラミックメディアは最後までいれてていいの?
  • FX-06(洗浄コンパウンド)のタイミングは最後でいいの?

まとめ・反省点・疑問点は次回のタンブルで解消していきたいと思います。

かなりの長い記録になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます!

また次回の記録に乞うご期待です!

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