タンブルしようぜ!振動式研磨機「TumbleVibe5」防音対策編

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2023年、ロックさんより振動式研磨機「TumbleVibe5」をお借りして、

「振動式研磨機を室内でできるかどうか?」を試す機会をいただきました。

そんな試す必要もないでしょ~!場所さえあれば!

と、言いたいところですが、振動式研磨機は、音が凄いのです…。

そして、TumbleVibe5のタンブル用バレルはプラスチックということもあり、なかなかの音です。

ロックさんの作業場で聞かせてもらった時も、大きめの声で会話しないと聞こえないくらい。

我が家は

・庭や作業場は無し
・自室はなし(やるなら客間の押し入れの中くらい)
・幼子&猫2匹、疲れて帰ってくる夫

タンブルの作業を考慮した家ではなく、普通の家です。

我が家で試しにスイッチONしたところ、近くで様子を見ていた猫たちが一目散に逃げました。
(始動時は適量のセラミックメディアをいれて始動)

そんな作業音で、24時間以上始動させることを考えると耳がおかしくなってしまいそうです。

果たして、我が家の押し入れの中で研磨できるのだろうか!?

実践の前に防音対策から始めます!

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バレル研磨機「振動式」と「回転式」

「えっ!じゃあ、前回やった方法でいいじゃない!わざわざなんで振動式にする必要があるの…?」

「というか、振動式ってなに?前回のは何式よ?」

と、私自身もなりましたのでまとめておこうと思います。

まず、バレル研磨機には「振動式」と「回転式」があります。
(※ほかにも流動式・遠心式がありますが今回は割愛します)

「振動式」に今回挑戦した大きな理由は「時間とコスト削減」であります。

下記は振動式と回転式を比較した場合です。

振動式

「バレル全体が小刻みに振動することで流動→研磨」

【振動式:メリット】
  • 研磨時間の短縮
    (完了まで約10日前後)
  • 研磨剤の削減
    (回転式の1/3~1/20と大幅削減)
  • 大量生産向き
  • 加工中、ボウル内の確認ができる
【振動式:デメリット】
  • 作業音量が騒音級
  • 加工中、流動確認が必要

回転式

「バレルが一定方向に回転することで流動し→研磨」

【回転式:メリット】
  • 本体価格が比較的安価
  • 構造が単純
【回転式:デメリット】
  • 研磨時間
    (完了まで約1か月)
  • 研磨剤の使用量が振動式と比べると多い

時間とお金の節約は作業音量より勝る!

音量問題をどうにかすれば、もう少しタンブルを気軽にできるのではないか?

漠然としたイメージしか浮かんでいませんでしたが、この後、防音対策に奮闘するのでありました。

防音対策DIY!

まず、作るにあたり注意しなければならないことは…

  • TumbleVibe5はACモーターなので湿度や熱がこもらないようにする
  • 水を使用する(作業工程上、水漏れや濡れた手で触る場合がある)
  • 振動を妨げないようにする

こんなところ…かな?

そして、防音ってどうするのが一番良い方法なのか?

ただ音を閉じ込めればいいと思っていたのですが…

高い防音効果を得るためには「吸音材」と「遮音材」を組み合わせることが重要らしい!

吸音は音の響きを防ぎ、遮音は外への音漏れを防ぐ。

せっかくなので、組み合わせてチャレンジしてみたいと思います!

防音BOXをつくろう!

試作品として簡単に作成したかったので、水濡れには自身が気を付けるとして、加工しやすいダンボールに決めました。

ダンボールサイズも、本体が入っていたダンボール箱と同じサイズにしました(THE横着!)

■用意したもの■
  • ダンボール〈立方体・80サイズ 255×255×255mm〉×2
  • 遮音材〈ダイケン 遮音シートを使用〉端材を購入
  • 吸音材〈車デッドニング用を使用〉お試しで25cm正方形を2枚
  • 両面テープ〈建築内装用テープ薄手〉
  • コンパスカッター
土台をつくる

モーターは台座部分の下中央についているため、あとから風を通せるように足部分の間隔を開けました。

もう少し上部に大きくでもよかったかな?

まぁ、とりあえず風が通ればいいか!くらいで作りました。

あとは保冷剤+扇風機で外側からなるべく冷却するしかないかなと考えています。

この状態だけでは重さもなく不安定で心配になりますが、上部が思ったより重量が出そうだったので、終了。

必要に応じで足部分にダンボールの端材をくっつけよう。

▼中央はこのように、コンパスカッターでくり抜きました。

▼使用したコンパスカッター

上部(防音部)をつくる

完全に密封とまではいきませんが、なるべく音を閉じ込めるイメージで張り付けていきます。

本当であれば前面に吸音材(スポンジみたいなやつ)を張り付けるべきだったのですが、ケチって上と下だけです。

後ほど、音の比較で変化を感じられたら買い足したいと思います。

わずかでも効果を発揮させたかったので、▼のようにダンボールの端材を内側に張り付けました。

遮音シートの接着はボンドか両面テープか迷いましたが、がっちりつけたかったので、ブチル系の両面テープにしてみました。

防水仕様じゃないので、べつにブチルじゃなくても良いと思いますが、がっちりつくのと、振動に強そうなイメージがあったので選択しました。

▼使用した両面テープ

上部がなかなかの重量になったので、土台も安定して自立しています。

上下の作業時間は、材料の準備にちょこちょこ進めたので数日かかりましたが、すべて揃った状態であれば製作には1日くらいでできると思います。

音の比較

では、さっそくスイッチON!

音の比較と全体像はこちら▼

なかなか消音効果はあったようです♪

続いて実践に向けて押し入れの中にセッティング。

吸音材は追加せずに、ロックさんより教えていただいたボウルの周りにタオルをまいて音を抑える方法を適用▼

床にも振動や音が伝わるので、いらなくなったバスマットと万が一の水漏れのためにレジャーシートを敷きました。

先日の少量のセラミックメディアに対し、今回は実際に磨く石とセラミックメディア、研磨剤、水分を含んだ状態で音の比較を行います▼

内容物が増えたことと、タオルを巻いたことでかなり音が小さくなりました。

別室に行けばほとんど聞こえないので、睡眠にも影響はありません。

ただ、夜は音が通るのか日中より聞こえるようになります。

回転式は1工程で1週間ほどかかりますが、振動式は工程によっては~3日ほどで終わりますし音による幼子の成長や人体への影響は、問題無さそうです。

製作費用

防音対策費用 total 4.194
  • ダンボール〈立方体・80サイズ 255×255×255mm〉170円 ×2
  • 遮音材〈ダイケン 遮音シートを使用〉630円 
  • 吸音材〈車デッドニング用を使用〉900円 
  • 両面テープ〈建築内装用テープ薄手〉1430円
  • コンパスカッター 894円

遮音材▼

吸音材▼

アマゾンなどの通販サイトでは枚数が多くなってしまいますが、こちらからも購入ができます。

私はメルカリなどのフリマサイトで、端材を探しました。

接着方法はお好みで、両面テープや接着剤などを選択してください。

両面テープ▼

コンパスカッター▼

まとめ

今回の記事では、一般家庭でもタンブルを試せるかの挑戦「防音対策」についてまとめてみました。

簡易的なボックスですが、防音効果はあり。

これを木材や別容器で作れば、もっと効果があるのではないでしょうか。

あとは、モーターが壊れないように環境を整えて…実践あるのみ!

次回の記事では、実践編をまとめます。

お楽しみに♪

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